潜在看護師の統計から見る今後

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潜在看護師の統計から見る今後

病院に勤務している看護師の数は90万人ほどに上ると言われています。毎年5万人近くの新卒者が看護師として病院に就職していますが、看護師の総数で見ると年間2万人ほどしか増えていません。これは、年間10万人にもおよぶ看護師が離職しているからなのです。離職者の内訳は、「病院外就職(転職)者」「定年退職者」「潜在看護師」となっています。

 

潜在看護師とは、看護師資格は持っているが諸事情により離職して、現在勤務していない看護師ということになります。ある統計によると、潜在看護師の数は55〜65万人にも上ると言われているようですね。そして、潜在看護師の多さが看護師不足を招き、ひいては医療の危機も囁かれるようになっています。

 

日本看護協会は「日本の医療が危ない」と警告を発していますが、その理由として3点ほど挙げられているようです。1点目は、医療の高度化、患者の重症化と高齢化、患者の入退院のスパンが早くなっていることなどから、急性期医療が危機的状況になっていることです。輪をかけるように、看護師の配置の問題が出てきます。夜勤では一人の看護師が14〜15人の患者を担当しているという現実があります。

 

2点目は、慢性期医療における看護体制の脆弱化が挙げられていますね。これは、慢性期医療で依存度の高いのは高齢者であり、加速度的に高齢者が増加している日本では、急性期医療よりも看護体制が手薄になっているということなのです。そして、3点目が、病院での看護師の離職率の高さであり、これが潜在看護師を増加させているということなのですね。

 

病院勤務の看護師には夜勤が必ずありますが、病院の看護師確保率が低いのは、夜勤を含めた過重労働にあると言われています。1昼夜連続夜勤、月の半分が夜勤になってしまうという現状は多々有り、ある調査によると23人にひとりの看護師は過労死危険レベルにあると報告されています。度重なる残業や夜勤などで疲労は常に回復しないレベルにあり、慢性的な披露は医療事故や医療ミスを誘発しやすくなります。

 

このような過重労働が看護師の病院以外への転職、潜在看護師の増加に拍車をかけているということなのですね。多くの病院が看護師不足に嘆いていますが、この状況を改善するためには、看護師という重い責任のある専門職に見合った給与水準の見直し、労働条件の改善などが急務であることは間違いありません。今後は、看護職の労働環境・労働条件の改善が離職者の減少、および潜在看護師を復職させることに繋がっていくと思います。

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